こんにちは、夜間飛行です。
今回はマフラーやストールのタグのことについて。服にあまり興味がなかった時や、学生の頃は、「この糸(しつけ糸)取るの?!(取る)」「ニューエラの帽子のシールは取っちゃダメなの?!(取らない)」と、疑問だらけ。聞くのも恥ずかしいですよね。今回は、マフラー・ストールのブランドタグ問題についてプロの意見も参考にしながら解説。みなさん、どう判断してますか?
マフラーのブランドタグ、取る?
恐らくほとんどの方が「ブランドタグは取らずにそのままにしている」と答えるのではないでしょうか?
特にAcne Studiosのウールストールや、ロエベのストールなどは、タグを見せる巻き方がインスタでも人気。皆さんタグありきといった感じで、主張して着用している方が多いイメージです。
絶対に取った方がいいタグ=ブランドロゴ以外のタグ
まず、絶対にとった方が良いと個人的に思うのは、素材や手入れ方法が書かれた品質表示シール。これは取って欲しい!付けて歩くものではない!でもたまに付けたままの方がいます。笑
これはどこのメーカーも付けて歩くことは想定されていないと思うので、ぜひ取ってください!
ブランド側が「取った方がいい」と思っているタグの付け方
次に気になるのは、縫い付けられたブランドタグ。「え?!取るの?!」と思う方も多いかもしれません。取った方がいいものもあるとのこと。
私はオンラインショップで洋服や雑貨のバイイング&企画をしているので、比較的メーカーや代理店の方とお話しする機会があります。
実は以前お客様から「マフラーのタグが取れかかっていた!不良品だ!」とクレームが入って交換対応したことがあります。その時に輸入代理店の担当に
「マフラーやストールのタグって取るべきですか?」
と質問しました。その方曰く
「四隅を軽く縫い付けてあるだけのものは、ブランドとしても取る前提で縫っていると思います」
とのこと。
確かに、自分の持っているマフラー、ストールを見ても、タグの縫い方に違いがあります。
夜間飛行の持っているマフラータグ一覧。タグを取る前提のものはあるのか?
現在、夜間飛行が持っているマフラーはこちら。
Johnstones(ジョンストンズ)のカシミヤストール。
Acne Studios(アクネストゥディオ)のウールストール
BEGG&COのチェックマフラー
WILLIAM BRUNTON HAND KNITSのカシミヤのリブマフラー
Acne Studiosのマフラー以外はやはりタグは「取る前提」で縫われていますね。
ただしこれは、「絶対にブランドタグは取るべき」というモノなわけではなく、「取ってもいい」モノとして扱われているだけ。タグを取っていなくて恥ずかしいというものではないのでご注意を。
私・夜間飛行個人としては、基本的にタグは付けたままにしています。それは、ブランドロゴが高揚感を与えてくれるし、使わなくなった時に他の人に譲れる可能性を残しておきたいから。
巻く時は、タグを見せる巻き方はせず、裏側に隠して付けることが多いです。ブランドの高揚感は、自分だけが知っていればいいので・・。メルカリで売る予定がない&人に譲らないようなめちゃくちゃ愛用しているものは、タグがタグが取れかかって来たら外してしまう予定です。
ブランドタグを見せたいアジア人、ブランドタグはバーコードな外国人
海外製品のブランドタグは、海外(特にヨーロッパ)ではバーコードシールのようなもので、取れてしまっても問題ないと考える方が多いようです。メーカーやブランドとしても、軽く縫っておいて、外しやすいように工夫していたようです。
それとは逆で、日本人を含めアジア人はブランドタグは大好物。タグありきで購入する方も多いです。以前聞いたお話しだと、わざわざ日本販売向けに、タグを縫いつけるようにお願いしていることも少なくないようです。
例えば、ハリスツイードのタグも、日本で販売する時はブランドタグを外側に付けているのは有名な話。日本で見るハリスツイードタグは、まるでそれ自体ブランドのように主張していますが、本国ではファクトリーのタグは付けないことが多く、付けたとしてものコートの裏側に隠しているそうです。
絶対タグを取るべき!かっこ悪い!という考えについて
ファッションの世界って、「こうやらないとかっこ悪い」という決めつけの考えが多いように感じています。私は個人的には、タグを付けていたっていいじゃない、と思います。自分が好きで使っているものも、外した時に好きなブランドのロゴがチラッと見えたらテンション上がりますもんね。狭い考えの人は、自分の人生には関係ないです。しつけ糸は流石に取りますが、ニューエラは日焼けした後に剥がれたらカッコ悪いので、剥がしてツバの後ろに貼ったり、剥がしたりしています。文化を尊重しつつ、自分に合わないものは排除してしまえばいい。自分の好きなものを好きなように着る、流行に流されず、手入れして長く愛用していく。そんな考えでいたいものです。
夜間飛行 し〜